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メイキング🎨|連載中✨

半年以上も何してた?→薔薇の化身「バラコ」3D化のざっくり記録【漫画Tabintailメイキング#2】Blenderで女性人物制作

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Making of Tabintail #2

半年以上SNSやネット上での作品発表を休止していた間、
私はPC上で粘土をこねていました。3DCGでのキャラモデル制作の開始です。

その期間「焦らない焦らない」と何度となく自分に言い聞かせてました。
何も進んでないような焦りを時々感じつつも、
制作中はなんだか心が平穏でした

Blenderは不慣れで初めての工程ばかりで、とにかく時間がかかったのです。
でもデジタルでも粘土をこねるとか、アナログっぽい作業はすごく幸せ。

静かな時間がゆっくりと過ぎて行って、気がついたら半年以上経ってました。
今回は初の3Dキャラ制作についてのざっくりまとめです。

こんにちは。絵描きの矢野サラです。
ここではオリジナル創作漫画『Tabitail』の制作過程を発信します。

テーマは「絵描きが模索する、しんどくない漫画づくり」🎨。
3D制作ソフトBlenderや、イラスト・マンガ制作ソフトCLIP STUDIOなどを使い、無理なく楽しく続けられる漫画の作り方を模索してます。

前回まで

open

前回は、
手描き漫画の制作の悩みや、
効率とクオリティの両立を目指して3D漫画制作に挑戦し始めた経緯や、
漫画「Tabintail」発表を目標に、手描きと3Dを使い分けて進めていく方針を決めたところまでお話ししました。

まずどんなキャラから作り始めるか?

本当は主役猫のタビンから3Dで作りたかったんです。
でも、人型の3D化の方がネット上の情報量が多そうなので、
まずは女性キャラから作り始めました。
一番最初に参考にした3D制作講座の作例も、女性モデルでした。(後述します)
今のところ、この流れにして良かったと思ってます。

1:👩人物制作: Blenderの使い方を覚えながら。
2:🐈動物制作: 犬猫などメジャーな動物なら、参考になる情報がネットにありそう。
3:🦆ニッチな生き物制作: 慣れてきたら、鴨とか。少し参考情報が少なそうなキャラも作る。

バラコ誕生の経緯

まず最初に作ったのは「バラコ」という女性モデルです。白い蔓バラの精霊
2010年頃、大学生時代(美術工芸学科日本画コースでした)に
日本画で描いたオリジナルの薔薇の化身が原案です。
今回のは、そこから派生させた新キャラです。

日本画「ニワノバラフ」の一部をトリミングしたもの
作品名「ニワノバラフ」
諸事情により作品の一部のみ掲載しています。
髪が蔓バラなのはバラコと同じ。

洋風から和風へデザイン変更

日本画を描くためにスケッチしていた時のバラは「アイスバーグ」というドイツ出身品種のバラだったので、最初は洋風ドレスにしようかなと思ってなんとなく描いてました。
…が、途中で方針を変更しました。(もちろんドレスもいいのですが。)

漫画の舞台は、自分が住んでる国・日本をモデルにすることにしたので、
和風な感じに仕上げています。
着物をアレンジした感じです。ウエストはコルセットっぽい洋風なので、和洋折衷
未来の架空日本が舞台になる予定です。

バラコのスケッチ。
オリジナルキャラクター。
和風テイストのデザインで、着物風の衣装にコルセットを合わせている。和洋折衷スタイル。
白い蔓薔薇の化身。
バラコのラフスケッチ
(モデリング時に参考にするための
AポーズとTポーズ。白い蔓バラの化身)

Blenderでの3D制作工程ざっくり&参考動画など

完成までの工程はざっくりこんな感じでした。(読み飛ばしても大丈夫です)
※3D経験が浅い私なりの理解です。もし違ってたらご指摘ください

スカルプト👐
デジタルで粘土をこねる。ここで外見上の凹凸は完成させる。
(趣味で球体関節人形を作った時のことを思い出す。良き時間でした)

リトポロジー🕸️
スカルプトは大量の頂点の集合体なので、今後動かしやすくするために整理が必要。
スカルプト本体の上から、少ない頂点数・面や線で作り直す

めちゃくちゃ時間がかかりました・・・。
「しんどくない漫画づくりに挑戦してるはずが、手描きよりもしんどいのでは;」不安になった所です。

モデリング🧱:衣服や装飾品など必要に応じて。
四角や三角のポリゴンで立体を作る。
無機物など幾何学的にしたいものは、モデリングで作った方がよさそうです。)

UV展開 🗺️
できた立体の表面を、平たく切り開く工程。
サイコロの展開図とか、ぬいぐるみを型紙の状態に分解するようなイメージ
これで表面への色塗りができるようになる。

テクスチャペイント🎨
立体の表面に絵を描く工程。最高です。すごく楽しいです。
この時のために頑張ってきたといっても過言ではない。

リギング🦴
完成したキャラに骨組みを設定して、動かせるようにする工程。
人形遊びができるようになります。これで漫画で使えるようになりました…!

色々なサイト・書籍・YouTubeを参考にしました。

3D人物の制作方法、全体の流れを知った講座

Colosoのシン・ミンジョンさんの講座「Blenderを活用した楽しい3Dキャラクターモデリング」(頭~上半身の作り方)で学びました。
キャラデザがとても可愛いです。


制作工程のスタートが「スカルプト」だったのが、私にとってすごく嬉しかった…!
スカルプトは、PC上で粘土をコネコネする工程からスタートする手法だったので、
直感的で楽しく、絵を描くのに近い感覚で制作できてすごく楽しかったです!

(以前「モデリング」から開始する手法をやってみようとして挫折した過去があります・・・。三角とか四角ポリゴンとか、頂点数を意識しながら、物自体の形も作っていく、という同時進行は、私にはちょっとしんどかったのです。)

手や下半身の3Dの作り方の参考先

YouTubeや色んな方の動画や記事や書籍を参考に、自分の手足を見ながら作りました。

おまけ:制作過程のブログ記事執筆も省エネ化したくて、音声入力を試してみた🎤

省エネで無理なく創作したい。
でも、絵を描いたりお話を作ったり、創作すること自体は楽しみたいです。

省エネ作戦として、このメイキング記事の文章自体もキーボードじゃなくて、
スマホの音声入力をするところから始めてみてます。
音声入力ってすごい楽ですね。
「キーボードタイピングでも十分では?」と前は思っていたんですけど、音声入力してみたら話す方が大分早かったです。
多少の誤字は、あとで微調整すればいいんだなあと。

音声入力も、ものによって精度が全然違うことを知りました。
私はスマホでGoogleのGboardというのを使ってます。
ごろ寝しながらでもできるのがすごくいい。

Googleドキュメントの音声入力の精度も良いらしいと聞いたので、
PCでちゃんと記事を編集する段階では、ノートパソコンのマイクとGoogleドキュメントも活用できそうです。

逆に、デスクトップパソコン&ヘッドセットマイク&Windowsデフォルトの音声入力機能を使ったら、マイクが悪いのかこの音声入力機能が未発達なのか、精度がちょっと今一つでした…。

これから

以上、メイキング記事#1~#2まで、実験的にここまで音声入力してみました。
そのあと見出し・構成など決めて、修正してる感じです。

続きはまた今度・・・

制作クレジット/CREDITS

企画・漫画ストーリー
矢野サラ

アートワーク(イラスト・3D・アニメーション)
矢野サラ

アイデアサポート(思考の整理や発想の補助のための壁打ち)
Perplexity(2025~)

 参考文献:『AIを使って考えるための全技術』(石井力重/ダイヤモンド社)
 ↑書籍掲載のプロンプトも参考にしています。

Planning, Comic Story:
 Sara Yano

Artwork (Illustration, 3D & Animation):
 Sara Yano

Idea Support (Idea Bouncing for Organizing Thoughts and Stimulating Creativity)
Perplexity (since 2025)

 Reference:
 All Techniques for Thinking with AI (Rikie Ishii / Diamond, Inc.)
 Prompts published in the book were also referenced.

英語版への翻訳/Translation into English

制作スピード向上のため、以下の翻訳ツールを活用しています。
↓翻訳工程順

  1. 日本語原文制作:矢野サラ
  2. 英訳:DeepL or Perplexity
  3. 漫画作中の口調修正:Perplexity
  4. 英文最終チェック:矢野サラ

※作者は現在英語学習中です。不自然な表現があればご指摘いただけますと、今後の制作に活かせるのでありがたいです。

The following translation tools are used to speed up the production process.

↓Translation process order

  1. Original Japanese text produced by Sara Yano
  2. English translation: DeepL
  3. Correction of tone of voice in cartoon work: DeepL or Perplexity
  4. Final check of English text: Sara Yano

The author is currently learning English.
I would appreciate it if you could point out any unnatural expressions so that I can make use of them in future productions.

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ABOUT ME
Sara Yano/矢野サラ
絵描き。 猫と動物と精霊たちの、 3D創作漫画「Tabintail」制作中。 Blender・CLIP STUDIOでの制作過程も投稿中。
見てくれてありがとう🐾

自主制作アニメ「甘い水を飲みに」

3~4分の短編作品です

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参考リンク:

Apple公式サポート:iPhoneのSafariでWebサイトをホーム画面に追加する方法
(→「ホーム画面にWebサイトのアイコンを追加する」の項目参照)
Apple公式サポート:iPadのSafariでWebサイトをブックマークに登録する方法
(→「ホーム画面にWebサイトのアイコンを追加する」の項目参照)

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